トイレットペーパーとティッシュがない!!
私は単純にトイレットペーパーとティシュを日用品として買いたいのに店頭に品物が並んでいない。まるでオイルショックを連想させる今回の騒動。
実際オイルショック当時も紙類がなくなるというのはデマだった。
では、なぜ今回のコロナウィルスでもこのような現象が起きたのか。SNS時代である現代の恐ろしさと併せて考えてみた。
●オイルショックとコロナウイルス
今の日本まじでこんな感じじゃね??
オイルショックかて😅 pic.twitter.com/Re9XDEu3LJ— ʜᴀʀᴜᴋᴀ. (@_x6x2x2x_) March 4, 2020
1973年に第一次、1979年に第二次オイルショックが起きた。石油の値段が上がり日本が猛烈なインフレに陥った事件だ。オイルショックにより、日本経済は戦後初のマイナス成長を記録し、高度経済成長が終焉した。
「狂乱物価」と言われる物価の高騰が発生し、物資の買い締め騒動に繋がり、その物資不足からトイレットペーパーが無くなるという誤情報、デマが流れ、店頭から品物が消えた事件だ。石油とトイレットペーパーに何の関係があるんだと今なら冷静に思えるが、あの頃の日本人はパニックだった。噂が噂を呼んだのだ。
この時代のメディア、情報源はテレビ、新聞、ラジオだった。そのため都内でトイレットペーパーがなくなっても地方にはまだ在庫があるという情報の遅れもあった。
しかし、現代はSNSなどその場で多くの人に情報を届けられ、一人の言葉が全国に拡散する時代だ。情報の速さは時には良いが、時には悲惨な事態を招く。
今回の新型肺炎コロナウィルスでは九州に住む方がTwitterで呟いた事から始まったと言われている。全国で最初にトイレットペーパーが無くなったのも熊本だ。
その呟きは「マスクもトイレットペーパーも中国で作られているから無くなる」くらいの内容だ。
恐ろしい。今なら何を呟いても革命を起こせる時代だ。
どの時代も情報こそ全てだが、物事を冷静に捉えて行動して欲しいものだ。
●買い占める人達は何も考えていない
以前、オイルショック時に買い占めたラップが今でも残り、そのラップの写真をツイートした記事を目にしたことがある。その写真だけで6千件以上のリツイートがあった。
買いだめして半世紀近く使い切れていないのだ。あり得ないというか、強いて言うなら何となく使いたくない。
マスクもそうだが、相手にも予防して欲しいものなのに自分だけ買い占めて自分だけ予防しても何の意味もないと思う。医療機関、介護業界、工事現場など、特にマスクを常備する仕事の人はたまったものじゃない。
買い占めする人は自分さえ良ければいいという人が多いから周りの事など考えてはいないだろうが、先の事、周りの事を考えて行動して欲しいものだ。
●このデマ拡散を抑制するには
トイレットペーパー、ティッシュペーパーが無くなることはないという事実は、すでに多くのメディアで放送されている為、これからどうやってこの事態を抑えていくかが問題である。
一番は「在庫はある!」「コロナウイルスの影響はない!」と販売側が消費者側に見せる事だ。出来ていたらやってる!と思われるが、実は多くの店舗が全ての在庫を出し切った訳ではない。
在庫を抱えている店はたくさんある。
その在庫を店頭にドンっ!と出してコロナウイルスの影響は治ったと見せるのが一番早い。当然始めのうちは制限をかけざる得ないが、大半の人間は「普通に売ってんじゃん」となる。これを一人がSNSで逆に拡散すれば少しずつ収まっていくのではないか。
当然のことながらコロナウイルスは治まらない。
限りなく大きな抑制には繋がらないかもしれないが、早く収集をつけるためには販売側の対策も重要になってくるだろう。
●まとめ
現状のコロナウイルス、50年前のオイルショックでのトイレットペーパー騒動は全て人が人に流したデマや、誤情報から生まれた。
今回の騒動に至っては人々が紙の大切さを知り、代用として布製品でやり過ごすという「エコに繋がるかもしれない」良い一面も見られた。
しかし、情報こそ全てと始めにあるが、このSNS時代はデマや誤情報に溢れている。そしてそれを全てと鵜呑みに信じる人が多すぎる。
自分の目で、耳で、冷静に物事を捉えて真実を突き詰めて行動に移して欲しい。「なぜ+なぜ」の思考力を大切に、忖度が全てなのではないか。